金庫を開けたら札束がなだれ込んできた。という夢を見た

僕には一人妹がおり、忙しい両親に代って、子供のころから色々と世話を焼いてきました。年齢差は3歳ありましたが、幸いにも彼女は僕に懐いてくれて、どこに遊びに行くにも「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と後ろに付いてきていたのは、今となっては懐かしい思い出です。

さて、この妹なのですが、小さいころから僕と一緒に遊びほうけていたせいか、高校2年生になってもまだまだ子供っぽいところが目立つような女の子に育ってしまいました。

先日など、古いアニメ映画で「怪盗が銀行に盗みに入り、札束を抱えて逃げる」という内容のものをみたのですが、妹はその夜、「金庫を開けたら札束がなだれ込んできた」という夢を見たそうです。
さすがに17歳になってまで、アニメ映画の内容がすぐ夢に出てくるのは色々とマズイだろうとは思うのですが、本人の「あはは、そんなことあったらいいね~」と笑う顔を見ていると、こちらも「まぁこんなキャラもありか」などと思ってしまうのが不思議です。

こんな妹も来年には大学受験を控え、教育学部に進学している僕に家庭教師をお願いしてくるようになりました。「金庫を開けたら札束がなだれ込んできた」というような夢をみる、ちょっと幼い部分を残した妹ですが、それでも兄弟として受験頑張ってほしいと思い、今日も僕は家庭教師を引き受けるのでした。