おじちゃん、うちの金庫に聴診器当てて何してるの?

私の実家は大阪府の山間にあり、どちらかと言えば奈良県にほど近いエリアにあります。この周辺は、関西地方の経済や人の中心とされている大阪府とは思えないような田園風景が広がっており、ようするに「田舎」な地域です。
まさに大阪都は名ばかりのようなところですが、その反面、地域の人と人との繋がりはかなり残っていて、盆暮れ正月など色々な機会を見ては、近所の神社や集会所などに多くの人が集まります。

このエリアにおいて、実は私の実家はいわゆる「顔役」とされていて、それなりの大きさの家屋に祖父に祖母、それに両親と兄夫婦、それと私が住んでいます。この内、兄夫婦には今年で4歳になる女の子がいて、家族の愛情を一身に受けてスクスクと育っています。

先日もウチにあった古い金庫が開かなくなり、府内からカギの専門業者を呼んで修理してもらっていたのですが、その作業に先ほど紹介した我が家のアイドルが興味を示したのです。
金庫の故障個所を探している業者の方の傍に行き、「おじちゃん、うちの金庫に聴診器当てて何してるの?」などと可愛らしく聞き、「この金庫、なおりますかぁ?」としきりに尋ねていました。
この子の熱心さが功を奏したかどうかは分かりませんが、幸いにも故障していた金庫は無事修理完了。我が家のアイドルは大喜びしたのでした。